インフルエンザへの備えはできていますか?

今年は新型コロナウイルスの広まりもあり、冬季に発熱した際にインフルエンザか、新型コロナか判別が難しくなります。さらには同時感染の可能性もあるため、予防できるものは予防しましょうということで、インフルエンザの予防接種を強く推奨しています。

各市町村では高齢者を中心にインフルエンザ予防接種に対する援助が用意されています。(市町村により内容が異なりますので、各市町村のホームページを確認してください)

参考までに、当薬局のある埼玉県川口市の助成内容を下記にUPします

令和2年度 高齢者のインフルエンザ予防接種
川口市保健所 地域保健センター
※ インフルエンザの予防接種を受ける前に必ずお読みください。

1 インフルエンザ予防接種の必要性
インフルエンザの症状は、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などで、のどの痛み、咳、鼻水など
もみられます。普通のかぜに比べて全身症状が強く、気管支炎や肺炎などを合併し、重症化すること
が多いのも特徴です。
インフルエンザが流行すると、特に65歳以上の高齢者や慢性疾患患者で死亡率がふだんより高く
なるという点でも普通のかぜとは異なります。予防の基本は、流行前に予防接種を受けることです。
これは高齢者の発病防止や特に重症化防止に最も有効な予防法です。
2 予防接種の実施
1)対象者 川口市民で、
①接種日時点で65歳以上のかた
②接種日時点で60歳以上65歳未満のかたで、心臓、腎臓、呼吸器、またはヒ
ト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に身体障害者1級程度の障害を有する
かた
(身体障害者手帳の写し、または医師の診断書が必要となります。対象となるか
どうかわからない場合は、地域保健センターにお問い合わせください。)
2)実施期間 令和2年10月1日 ~ 令和3年1月31日
3)接種回数 1回
4)自己負担 10月~12月までの接種:無料
1月接種分の自己負担額については、検討中です。

(決定次第、市ホームページに掲載します)
※上記対象者のうち、実施期間中自己負担免除となるかた
(1)生活保護世帯のかた:生活保護受給証の写しを医療機関に提出。
生活保護を受けているかたでも、年齢等により対象者に当てはまらない場合は任意接種(全額自己
負担)となりますのでご注意ください。(接種料金は医療機関によって異なります)
(2)中国残留邦人等支援給付を受給されているかた:本人確認証の写しを医療機関に提出。
※市が委託している「実施医療機関」以外で接種を受けた場合、全額自己負担(有料)となります
のでご注意ください。
5)実施場所 市が委託している「実施医療機関」にご予約の上、接種を受けてください。
(市内の実施医療機関は裏面をご覧ください)
※裏面の医療機関以外に、埼玉県内の一部の医療機関において市の補助による予防接種が
可能です。地域保健センターへ事前に(接種日の10日前まで)必ずご確認ください。
6)持ち物 ・健康保険証など年齢を確認できるもの
・該当するかたは生活保護受給証、対象者②に該当するかたは身体障害者手帳の写し
等をお持ちください。
7)他の予防接種との間隔
令和 2 年 10 月より、接種間隔の制限が見直され、インフルエンザ予防接種と他の予防接
種との間隔には制限がなくなりました。
8)インフルエンザワクチンの効果持続期間
予防接種を受けてからインフルエンザに対する免疫力が定着するまでに約2週間かかり、その効果
は約5か月間持続します。なるべく12月の中旬までに接種を受けておきましょう。

3 インフルエンザ予防接種の副反応
まれに接種直後から数日中に、発疹、じんましん、赤み、かゆみ等があらわれることがあります。
また、注射部位の発赤、腫れ、疼痛等、全身症状として発熱、寒気、頭痛、だるさ等がみられること
もありますが、通常2~3日のうちに治ります。また、非常にまれですが、ショック、アナフィラキ
シー様症状(じんましん、呼吸困難、血管浮腫等)があり、そのほとんどは30分以内にあらわれま
す。その他に急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、ギランバレー症候群、けいれん、肝機能障害、黄疸、
喘息発作等があらわれるという報告があります。
インフルエンザ予防接種によって引き起こされた重篤な副反応により、医療機関での治療が必要に
なるような健康被害が生じた場合には、予防接種健康被害救済制度により、予防接種法に基づく補償
を受けられる場合があります。
4 予防接種を受けることができないかた
1)明らかに発熱しているかた(37.5℃以上)
2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らかなかた
3)インフルエンザ予防接種に含まれる成分によって、アナフィラキシー(接種後約30分以内に起こ
る、激しいアレルギー反応)を起こしたことがあることが明らかなかた
4)予防接種で接種後2日以内に発熱がみられたかた、全身性のアレルギーを疑う症状があったかた
5)その他、予診等で医師が接種に不適当な状態だと判断した場合等
5 予防接種を受ける前に
インフルエンザ予防接種について、気にかかることや分からないことがあれば、予防接種を受ける
前に担当の医師に相談し、十分に納得した上で、接種を受けてください。
予診票は接種を受けるかたが責任をもって記入し、正しい情報を医師に伝えてください。
6 予防接種を受けた後の一般的注意事項
1)予防接種を受けた後30分間は、急な副反応が起こることがあります。医師(医療機関)とすぐ
に連絡を取れるようにしておきましょう。
2)副反応の多くは24時間以内に出現しますので、特にこの間は体調に注意しましょう。
3)入浴は差し支えありませんが、注射した部位を強くこすることはやめましょう。
4)接種当日はいつも通りの生活をしてかまいませんが、激しい運動や過度の飲酒は避けましょう。
7 その他
1)インフルエンザの予防
常日頃から十分な栄養や休息をとることが大切です。感染の広がりには空気の乾燥が関連して
います。室内では加湿器等を使って加湿しましょう。外出時は人込みを避けマスクを着用、また
帰宅時のうがい、手洗いも、普通のかぜの予防と併せておすすめします。
2)副反応が起こった場合
接種後まれに副反応が起こることがあります。また、ほかの病気と併発して現れることもあり
ます。接種後に、接種部位の痛みや熱を伴ったひどい腫れ、全身のじんましん、繰り返す嘔吐、
顔色の悪さ、低血圧、高熱等が現れたら、医師の診察を受けてください。

[問い合わせ] 川口市保健所 地域保健センター048-256-2022