梅雨とダニの深い関係…

人の生活するところには必ず

ダニはいるものです…

屋内で繁殖し人に悪さをするダニには次のようなものが知られています。

◆コナダニ類(梅雨時等に畳や食品に大量発生する)

◆ヒョウヒダニ(アレルギー症状を引き起こす)

◆ツメダニ(人を刺す)

◆ヒゼンダニ(皮ふにもぐり込みかいせん症を起こす)

ダニが好む環境は?

ダニについての相談が多く寄せられるようになるのは梅雨の頃です。

温度や湿度がダニの発生の条件になるのが分かります。

温度:20~30℃

相対湿度:60~80% 

6月から9月頃に相当します。

エサが豊富にある事、ふけ・ほこり・カビ・食べこぼしなど。

ダニはぜんそくやアトピー性皮膚炎などの厄介な病気を引き起こす

主な原因となっています。

次のようなアレルギー症状が通年にわたる場合は、

ヒョウヒダニがアレルゲンとして関わっていることが疑われます。

アレルギー性鼻炎

くしゃみ、鼻水、鼻づまりが主症状。

アトピー性皮ふ炎

発症する仕組みがまだ明確でないために、他のアレルギー症状とは同列に扱えません。

ただ発症者には乳幼児の時期に食物アレルギーがあり、

成長後もダニアレルゲンによる他のアレルギー症状をもつ人が多いことから、

ダニが発症に影響していることは確かなようです。

アレルギー性結膜炎

眼のかゆみ、異物感、なみだ眼など。アレルギー性鼻炎を併発することもあります。

気管支ぜんそく

「発作性呼気性呼吸困難」になります。

発作がチアノーゼを引き起こした場合、生命が危ぶまれます。

小児気管支ぜんそくは、ヒョウヒダニにより発作が誘引されることが多いのですが、

気象の変化や大気汚染物質、運動に伴う激しい呼吸、不安や緊張により起こす人もいます。

やってみようダニ対策

1日の3分の1を一緒に過ごす寝具は重要です。ポイントは湿度の管理とアレルゲンの除去です!

◆寝具の天日干し

寝具を乾燥させるとダニの増加を抑えられます(アレルゲン量は減らせません)。

布団たたきをすると寝具の表面に布団中のアレルゲンが浮き上がります。

かるく表面のホコリをはらう程度にし掃除機をかけます。

◆ふとん乾燥機

天日干しに代わる寝具の乾燥手段としての利用価値は充分にあります。

(梅雨時や、ダニ刺れの被害が出ている家庭におすすめ)。

ふとんの温度が70度以上になる乾燥機は、

殺ダニの効果も十分あるので刺れて困っている時など、緊急のダニ対策に威力を発揮します。

◆押入れの管理

床面ばかりでなく側面にも、すのこを使うと効果的です。

時には生活に支障の無い範囲で、押入れを開け放して通気を良くします。

◆寝具の掃除機がけ

床掃除用のノズルに、ストッキングやナイロンくつ下をかぶせたり、

布団専用のノズルを活用し、ふとんだけでなく毛布やタオルケットも念入りに行います。

天日干しした後や就寝前にかけるのが効果的。

◆寝具の丸洗い

ダニの糞は水に溶けるので、寝具を丸洗いする事はアレルゲンの除去手段として有効です。

厚いふとんは専門業者に頼まなければなりませんが、

最近は家庭でも洗える薄手の化繊ふとんも市販されています。

ベッドパットやタオルケットなどの薄手の寝具を多用するのがオススメです。

◆季節ものの管理は使い始めに要注意

季節の変わり目にぜんそくの発作の回数が増えるのは、

しまい込んでいた寝具に付いたホコリやダニの影響と言われています。

毛布などは使用前の洗濯や掃除機がけに心掛けてください。

皆様も、この機会にダニ対策してみませんか?