マスクを着用する機会が多くなり、
小さなお子様からご高齢の方まで男女問わず、
肌荒れやニキビなどの肌トラブルについて相談される方が増えています。
そもそもマスクをするとなぜ肌トラブルが起こりやすくなるのでしょうか…
その主な原因として、次の3つがあげられます。
◆摩擦による刺激
毎日、マスクの繊維と肌がこすれあうことで、
肌を外部刺激から守る角質が少しずつ削られて
バリア機能が低下し、肌荒れやかぶれ(アレルギー性や刺激性接触性皮膚炎)を起こしやすくなる。
◆蒸れの影響
マスクの内部は吐く息で蒸れて高温多湿になり、
ニキビを引き起こすアクネ菌などの細菌や雑菌が繁殖しやすくなる。
◆肌の乾燥
マスクをしている間は吐く息がこもって肌が潤うように感じますが、
マスクを外すと一気に内部の水分が蒸発し、肌の水分まで同時に奪って
逆に乾燥を引き起こします。
肌が乾燥するとバリア機能が正常に働かなくなり、
皮膚トラブルを招いてしまいます。
以上の3つの大きな原因以外にも、
洗って繰り返し使えるマスクの場合、
繊維の間に残った洗剤の成分が刺激になってしまっている方もいるでしょう。
では、マスクによる肌トラブルについて、
対策法をいくつか紹介させていただきます。
~マスク皮膚炎の対策~
◆自分に合ったマスクを選ぶ
マスクのサイズが合っていないと、摩擦を起こしやすくなります。
◆不織布マスクに、同じ大きさの綿のガーゼを挟む。
綿のガーゼが肌との間の刺激を和らげてくれます。
◆汗をこまめに吸い取る
こすらないように吸収性の良いタオルやガーゼで軽く押すように吸い取るのがポイントです。
◆スキンケアで十分に保湿する
肌バリア機能をきちんと働かせるためにも十分な保湿が必要です。
~病院へ行くタイミングは??~
肌のトラブルを放っておくと、症状が悪化してしまったり、
痕が残ってしまう可能性があります。
次のような場合は、早めに病院を受診しましょう。
・ニキビができた
・肌の乾燥がおさまらない
・肌に痒みが出る
・肌に痛みが出る
・肌に赤みが出た
もうすぐ秋の花粉のシーズンがやってきます。
肌のトラブル対策を今からしてみてはいかがですか?